【R.ALAGAN】PERSONAL ORDER EVENT

開催日時 : 5/4(thu)-5/6(sat)
※デザイナー在店日【5/4(thu) 13:00-16:00】

営業時間 : 12:00-18:00

開催場所 : LOCALERS
岩手県盛岡市上ノ橋町1-2

※イベントは終了致しました。

今シーズンのCOLLECTION含め、お好きなアイテムをお選び頂きオーダー頂けます。在庫があるアイテムは即売可能です。
またイベント初日の5/4(thu)13:00〜16:00はデザイナーの高橋れいみさんが店頭にいらっしゃる予定です。
貴重なこの機会に是非遊びにいらして下さい。

【R.ALAGAN 】

センシュアルで在りながら時代を超えた普遍的な美しさを兼ね揃えたジュエリーを永遠のテーマとして掲げているR.ALAGAN。
様々なエッセンスをデザイナーの高橋れいみさんの審美眼と美的センスやバランス感覚を取り入れ、ジュエリーの新領域を作り出しています。

2023 S/S COLLECTION

2023 S/S は心に刻み込まれるものとして、
"ENGRAVE"掘り込む、心に刻み込むというタイトルをつけられました。
アーティストであり、建築家の西村森衛氏に博物館に連れられて見た葬送儀礼用の銅沓が今回のインスピレーション源。
最後のお別れの時に一緒に供えてあげたいもの、台湾の祖母が常に身につけていた神様が彫られた翡翠のネックレス、日本の祖母が結った髪に飾っていた簪、祖父の部屋にあったクラシックなテーブルランプ。
まだ幼かった自分に戻って、微かな記憶を辿り、それらを現代に蘇らせたいと思い、メッセージを彫り込んだネックレスやピアスを作られました。
大切なひとに贈るもの。
自分の最後の日まで身につけたいと思うもの。

【ENGRAVE】

初夏のとても暑い⽇、アーティストであり建築家の⻄村森衛⽒に⾒せたいものがあると、博物館に⾏くことになったのですが、その前に腹ごしらえをと、⾟い⽕鍋を⾷べた後、それぞれの近況などを話しながら博物館に到着しました。

古代の陶器や道具などを⾒て、これ凄い!どうやって作っているんだろうねえ、と、古代⼈の制作クオリティに驚愕したり談笑したりしながら、⼀通り⾒終わった後いよいよと⻄村さんが「これだよ」と指差しした先に、銅沓(どうぐつ)がありました。

朝鮮半島伝来の葬送儀礼⽤の沓(くつ)で5-6世紀の古墳時代につくられ、20 世紀に発⾒されたものと記載がありましたが、展⽰されていたものは模造品だったので、汚れも変⾊などの劣化もなく磨き抜かれ、⾦⾊に輝いていました。

アラビアンシューズのようなフォルムで、⻲甲紋が施され、天国へ向かう途中しっかり歩けるように、との⼼遣いか、歩揺とスパイクが付けられています。亡くなった⽅への⼼配りが素敵だなと思い、最後のお別れの時に⼀緒に供えたいものをコレクションで制作してみようと思いました。

あれこれ思いを巡らせると、何故かいつも幼少期に思考がふと⽌まり、
頭の中の景⾊は、ベージュの霧か、ゴールドの光が指しているような、そんな⾊合いに変化します。

台湾の祖⺟が常に⾝につけていた神様が掘られた翡翠のネックレスを、ガラスで現代に蘇らせようと思い⽴ち、
美術家の⼩曽川さんにご依頼しました。
⼩曽川さんはとても勘が良い⽅で、打てば響く、響く。
完璧なフォルムと⾊合いの美しいジュエリーが瞬く間に誕⽣しました。

祖⽗の部屋にあったクラシックなテーブルランプを、ガラス造形作家の神代さんにご依頼したのですが、神代さんが描いてくださった制作過程の漫画が愛らしく、⽬を細めてしまいました。現代的かつ抒情的なデザインに変化させたものが完成し、皆様の部屋と⼈⽣を明るく照らしてくれることと思います。

⽇本の祖⺟が結った髪に飾っていた簪は、漆塗りから⾦の光を吹きかけたようにメッキで彩りました。
細かくスクラッチを加え、古代のジュエリーのように懐かしくも新しい佇まいを実現しています。

わたしが⼤事にしている⾔葉を掘り込んだジュエリーは、ララガンにしては少し⽑⾊が違うように⾒えるかもしれませんが、組み合わせてつけると、とても愛らしいものです。
フォント、バランスからスクラッチ、ミルの位置まで細かく修正を繰り返し、完成しました。

撮影では、若くも地に⾜の付いた⼈となり、美しい体に⼀⽬惚れしたアルゼンチン出⾝のViolettaに参加してもらいました。

ヘアスタイリストのKENSHINさんが、癖⽑をストレートにスタイリングすると、Violettaはまるで今回のミューズであるピナバウシュのようでした。
ご好意で協⼒をしてくださったREVERBERATE の洋服は、メンズ仕様なのに⼥性が着ても本当にかっこいい佇まいになるのは、しっかりしたパターンメイキングと⽣地、それからデザイナーの星さんの真摯さ故でしょう。

KENSHINさんが、素肌のViolettaに少しだけ紅をさしてくれたルックはため息ものでした。
⾊ガラスを使い、光を⾃由に操る松原さんの背中にも⾚い魂が宿っているようにも⾒えました。
グラフィティも⼊れ、少し新しいものになったと思います。

雄弁な⾔葉に勇気づけられますが、⾔葉に縛られないで⽣きたいとも思います。
贈られた⾔葉を噛み締めて消化した後に残る感情を⼤切にしたいと思います。
⼤切なひとに贈るものでもあり、⾃分の最後の⽇まで⾝につけたいと思うものを制作できたら、幸せな本望だと思います。

2022年9⽉26⽇
R.ALAGANデザイナー 高橋 れいみ