"PLETHORA MAGAZINE"

PLETHORAは、時代を超えた物語、伝統工芸、持続可能な生産、オーダーメイドの印刷物の出版に関する研究をベースにしたクリエイティブスタジオです。

綿密なコンセプト分析、素材の育成、伝統的な製造技術の革新を通じて、従来の工業生産の枠にとらわれない、特別な物語、スペクタクル、オブジェを制作しています。常に、すべてのエディションをユニークにする手作業に最大の敬意を払い、オリジナルの芸術表現と最終オブジェクト形式の間に、重要な相乗効果をもたらすよう、常に努力しています。

PLETHORAのエディションは、常に単なる複製品のレベルを超え、高められた感覚的な遊びと厳格なコンセプトのキュレーションによって、アートワークそのものへの新しい体験の扉を開くのです。私たちのトレードマークである大型定期刊行物「Plethora Magazine」が、今日の出版界の主流の中でしばしば不思議な遺物として認識されるように、プリントエディションは、より深い形の調停の器となります。

「Plethora Magazine」は、定義された場所と時間から常に少し外れており、高速デジタル化によって取り残された基本的な視覚的領域を私たちに思い出させる静かな巨人として、また、くだらないライフスタイルの物語という人気のあるモノカルチャーに対する反抗の控えめな声として機能しています。

ニュースや現実の浅い流れを掘り下げると、人間の条件そのものに関わる、より深い知識と記憶の底が見えてきます。不思議な文化や素朴な科学、神話にまつわる豊かな物語は、儀式や単純な原型的形態によって、我々の普遍的理解に計り知れない比喩的価値を与えています。科学的、神話的、哲学的であれ、これらの時代を超えた物語的な蓄えは、PLETHORAが常にインスピレーションを得る源であり、そこから新しい分野への探求を広げていく出発点でもあります。

とある日、ある一通のメールから我々とデンマークを代表するアートマガジン【PLETHORA MAGAZINE(プレソラマガジン)】との関係性がスタートしました。

そのメールとはプレソラマガジンの編集長であるピーターから送らせてきたもの。
彼らは最新号のローンチに合わせて、その雑誌の延長に小さなカプセルコレクションとして、デンマークと日本の技術を取り入れた洋服を製作したとのことで、日本に訪れるから東京で会わないか?という内容でした。

もちろん、我々はプレソラマガジンの存在は知っていたし、雑誌と呼ぶには良い意味で相応しくない規格外のスケールに、非常に高いクオリティの印刷と内容だということも知っていました。

編集長であるピーターからメールが届いだことが単純に嬉しく、こんな地方の小さなお店でいいのかなぁと思いながら、メールを返信し、彼らと会うことを約束しました。

当日、ピーターは我々の想像超え、とても優しく長身でナイスガイなデンマーク人。その横には、今回洋服のデザインを担当した日本人の理平さんが通訳として我々の間を取り持ってくれました。ピーターが直接説明してくれた、最新号となるNo.12と今回のカプセルコレクションは、彼らの温故知新を大切にしながら、モノづくりに対する姿勢を優しく示してくれたような気がします。

そんな素晴らしいプレソラマガジンと、そこから生まれたカプセルコレクションの洋服をぜひ店頭でご覧ください。バックナンバーもご用意しておりますので、ご覧になりたい方はお声がけください。もちろんご購入も可能です。